2026年6月 AIツール障害まとめ・稼働レポート
ChatGPT・Claude・Gemini をはじめ主要AIツール18サービスの稼働状況を常時監視。2026年6月に各社の公式ステータスへ記録された障害を振り返ります(本サイトの計測開始月)。
最長の障害: Anthropic(422時間9分)
提供元別の集計
| 提供元 | 障害件数 | ダウンタイム | 最悪状態 | 稼働率 |
|---|---|---|---|---|
| Anthropic | 10 | 443時間48分 | 大規模障害 | 38.36% |
| GitHub | 7 | 6時間53分 | 大規模障害 | 99.04% |
| OpenAI | 4 | 10時間30分 | 一部障害 | 98.54% |
| Cursor | 4 | 3時間21分 | 大規模障害 | 99.53% |
| ElevenLabs | 2 | 2時間10分 | 一部障害 | 99.7% |
| Replicate | 1 | 1時間7分 | 一部障害 | 99.84% |
| Runway | 1 | 19分 | 一部障害 | 99.96% |
件数・ダウンタイムは、公式ステータスに記録された「一部障害以上かつ復旧済み」の障害のみを対象に集計しています(軽微な遅延や継続中の項目は除外)。稼働率はそれにもとづく独自推定で、各社の公式値ではありません。日本時間(JST)の暦月で集計しています。
この月のハイライト
6月上旬は、チャット/コーディング系のAIアシスタントで短時間のエラー多発が目立ちました。とくに Anthropic(Claude)は Opus 4.7・Sonnet 4.5/4.6 といった個別モデルのエラー上昇が連日記録され、6月3日には「Claude Code に影響する障害」も発生しています。多くは1時間前後で復旧しましたが、複数モデル同時のエラー上昇も観測されました。
OpenAI では6月3日に「Codex・ChatGPT・Responses API でのエラー率上昇」が約6時間にわたり継続し、当月で最も影響時間の長い障害となりました。ほかにも無料ユーザー向け ChatGPT の可用性低下、ChatGPT Pro のエラーなどが断続的に記録されています。
コーディング支援では Cursor の「Agent Sessions の性能劣化」が短時間ながら大規模(major)として記録されました。開発基盤の GitHub も Code Scanning/Billing の遅延やサービス障害を複数回記録しています。
生成メディア系も小規模な不具合が続きました。ElevenLabs は音声認識(STT/STS)の一時的エラー、Runway は Veo 3.1 や Seedance/Seedream 生成の問題、Replicate は一部 GPU クラスタ(L40S/H200)の混雑による遅延を記録しています。
傾向と所感
当月に障害が集中したのは Anthropic・OpenAI・Cursor といった対話/コーディング系で、いずれも利用が多くアップデート頻度も高い領域です。一方で大半のインシデントは1時間前後で収束しており、平均稼働率は各社とも高水準を保っています。「使えない」と感じても、多くは短時間で復旧する一過性のものだったと言えます。
モデル別(Opus/Sonnet など)に切り分けて障害が告知される傾向も顕著でした。特定モデルだけが不調というケースもあるため、復旧を待つ間は別モデルや代替サービスへ切り替えるのが有効です。
このレポートの見方
件数とダウンタイムは、各提供元の公式ステータスに記録されたインシデントのうち「一部障害以上(実質的に使えない規模)かつ復旧済み」のものだけを集計しています(日本時間の暦月)。遅延などの軽微な劣化や、解決が告知されていない継続中の項目(特定モデルの意図的な提供停止など)は、数値が実体以上に大きく見えるのを避けるため合計から除外しています。
稼働率は、上記の重大な障害時間にもとづく当サイトの独自推定で、各社の公式SLA値ではありません。
個々のインシデントのタイトル・規模・継続時間と公式リンクは、各サービスの「過去の障害履歴」ページで確認できます。